バトンを渡す準備。

今朝のニュースは、少し肩の力が抜けるような内容だった。
アメリカとイランがぎりぎりのところで停戦に合意して、世界の空気が少しだけやわらいだ。

その影響もあってか、今日の東京の株式市場はぐんと上昇。日経平均は前日比2878円高の5万6308円。目の覚めるような急騰劇だった。

そんな一日の中で、わたしの身近でも、ちょっとした出来事があった。

会議で、20代後半の後輩がしっかり成果を出して、みんなの前で褒められていた。
入社してまだ2年なのに、仕事もできるし、真面目で、本当に優秀だなと思う。

その姿を見ながら、ふと昔の自分を思い出した。
あの頃は、資料の整理すらおぼつかなくて、正直なところ、ずいぶん頼りなかった。…いや、今でも「できのいい人間」とは思えないけれど。

後輩が眩しければ眩しいほど、「わたしの役目もそろそろ一段落なのかな」という思いが頭をよぎる。

ここ数年で、目の疲れや体のだるさ、集中力の衰えをはっきり感じるようになった。
若い頃と同じようにはいかないのは当たり前だけれど、それを「衰え」と嘆くより、今は「次の世代へバトンを渡す準備が整いつつある」のだと捉えたい。

昔は50代で年金を受け取り、親の介護や孫の世話といった新しい役割に自然と移っていくのが普通だったらしい。

わたしにはまだ、そうした大きな環境の変化はない。
けれど、だからこそ、誰かに決められた役割ではなく、「これからをどう過ごすか」を自分自身の意思で選ぶことができる。

今日みたいに株が大きく上がると、
つい、セミリタイアという言葉が現実味を帯びてくる。

後輩の成長を眩しく感じながら、
同時に、自分のこれからの時間についても考えた一日だった。

少しずつ、役割を手放しながら、
でも自分のペースで、暮らしを整えていく。

そんな新しい生き方を、いつから始めようか。

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